しゃぼん玉

菜月は、ミズキがヒデトと別れた時のことを謝った。

予想外だった菜月の言葉に、ミズキは驚きつつも耳を傾ける。

「私達、ミズキが辛い時に、全然話を聞いてあげることが出来なかったよね。

ごめんね……。

私達、あの頃は、リョウのことで頭が一杯になってて……」

「いいよ。気にしてないから。

私にとっても、リョウのことは大きかったし、お母さん達がそうなったの、わかるから……」

「ミズキがヒデト君と別れたのは、リョウのことがあったからでしょう?

なのに私達は、何も支えてあげることが出来なくて……。

ごめんね……」

ミズキは首を横に振る。

「ヒデトと会ったのはビックリしたけど、もう、割り切ってるから。

私は大丈夫。

お母さん、そんな風に思わないで?

ごちそうさま……」

< 111 / 866 >

この作品をシェア

pagetop