しゃぼん玉

個人経営のショップや、全国チェーンのコンビニが立ち並び、所々に立体駐車場のある広い通り。

最初は見間違いだと思ったが、間違いない。

あの街路樹のそばにいるのは、間違いなくナナセだ。


ナナセがこの時間帯に外出しているのも珍しいが、シュンが驚いたのはそれだけじゃない。

ナナセは、見知らぬ女性と一緒にいたのだ………。

女性は、ナナセと同じ大学生なのだろうが、高校生くらいに見えなくもない。


ミズキと付き合う前まで女子に苦手意識のあったナナセに、女の知り合いがいたことは意外だった。


思わぬ場面に出くわし、シュンは動揺した。

“ナナセ、何やってんだ!?”

とりあえず、スーパー専用の立体駐車場に車を止め、頼まれた野菜をササッと購入し、駐車場に車を置いたまま、ナナセ達がいた場所に走った。

ちょうどその時、ナナセは、手を振って女性を見送っているところだった。


昼間、ミズキとマナの意見が対立したことを思い出しつつ、シュンはナナセに近づいた。

「おい、ナナセ」

「シュン!」

ナナセも、まさかここでシュンに会うとは思っていなかったのだろう。

非常に驚いていた。

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