しゃぼん玉
マナとしては、ミズキの心も心配だったが、今では、穂積メイのことも深く知りたいと思っていた。
昨日、幼児虐待について、マナなりに色々調べた。
やはり、血縁者間の犯罪行為は、複雑な感情が入り混じり、また、他人に理解されにくいことから、他人同士の間で起こる事件に比べ、表沙汰になりにくい側面があるようだ。
穂積メイのように、虐待を受けて一時期施設に引き取られても、メイの親には《親権》という法的に有効なものがあるので、
メイの親が「虐待なんかしていない。娘を返せ」と主張すれば、施設側も、親に子供を引き渡すしかなくなるのだ。
この《親権》が非常に厄介なもの。
虐待をする親は、普段その義務を果たさず放棄しているくせに、自分の立場が危うくなると無我夢中でそれを主張する。
また、こういった親の考えには厄介なことがもう一つある。
子供を、自分の所有物だと考えている点だ。