しゃぼん玉
大学に着きそうになった時、ミズキはハッとし、尋ねた。
「そういえば、今日、シュン君は?
一緒じゃないの?」
いつもマナと一緒に通学しているシュン。
その元気な姿が、今日はない。
マナは照れたように視線をさまよわせ、
「ミズキちゃんと二人で話したかったから、先に行ってもらった」
「そうだったんだ。ありがとう……。
シュン君がいてもよかったのに」
ミズキは柔らかく微笑み、マナとシュンの心遣いに喜びを感じていた。
大学に着き、二人が一限目の授業が行われる大教室に向かうと、シュンは先に席を取っており、他の男子学生達と雑談していた。
ミズキとマナの姿を見つけると、シュンは彼らとの話を切り上げ二人の元にやってくる。
ミズキとマナが和解したことを察し、シュンも安心した。
ミズキとマナは、今日の作戦をシュンに伝えた。
だが、シュンは夕方からバイトがあるため、二人についていけない。