しゃぼん玉
「……そういうヤツなんすよ。
って、俺もメイの全てを知ってるわけじゃないけど……。
でも俺は、嬉しかったっす。
ミズキさんとマナさんが、メイを心配してここまで来てくれたこと」
「できれば穂積さんにも、そう思ってもらいたかったな……」
マナはうつむく。
ミズキはすがるようにリクを見て、
「やっぱり私は、リョウの姉だから……。
穂積さんの力には、なれないよね……」
リクは気まずそうな顔をし、
「そうすね……。
ミズキさんは悪くないです。
でも、メイがああ言ってる以上は難しいっすね……。
でも、もう心配いりません。
もしかしたら、近いうちにメイの母親の虐待なくなるかもしれないんで」
「えっ!?」
ミズキとマナの反応がかぶる。