しゃぼん玉
正直ミズキは、リョウにしたことをメイに謝ってほしいとも思っていたが、リクや宇都宮と関わることで彼女が救われるのなら、それでいいと思った。
“穂積さんは、今まで余裕がなかったんだよね。
……きっといつか、リョウのことを振り返ってくれる日が来るよね。
穂積さん、お母さんとうまくいくといいな”
この時のミズキは、影ながら穂積メイを見守るポジションに身を置き安心していた。
マナとシュン、ナナセもそうだった。
ミズキは次第に以前の日常を取り戻し、マナやシュンと共にサークル活動をし、大学生活を楽しんでいた。