しゃぼん玉
ミズキはアイリの背中をなで、

「本当に……?」

泣いているアイリの顔を覗き込んだ。

我慢しているつもりだったのに、アイリは無意識に涙を流していた。

背中に当たるミズキの手のひらの熱を感じつつ、普段学校で抑えていたものが洪水のように押し寄せる感覚を覚えた。

今日知り合ったミズキにこんなことを話すのはおかしいのかもしれないと思いながらも、アイリは全て話した。

彼氏とうまくいっていないことや、昨夜のケンカのこと。

「彼氏は、浮気してるかもしれない。

学校のみんなは、別れた方がいいって言ってくれるんだけど、私は別れたくない……。

でも、このまま仲直りも出来ない……」

「好きなんだね、その人のこと……」

「うん……」

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