しゃぼん玉

これから仲直りが出来るのだろうか?

マサヤは昨日の言い合いを根に持ってはいないだろうか?

小心者な自分に、マサヤのケータイを盗み見ることなど出来るのだろうか?

そう思うと、アイリの身は不安と緊張で縮こまる。


「マサヤ。いるの?」

不安で声が小さくなった。

マサヤはリビングのソファーであぐらをかき、カップラーメン片手にテレビを見ていた。

彼はアイリの登場にビックリして目を見開いている。

“お前、怒ってたんじゃなかったの?”

と、言いたげな顔だ。

アイリはニコッとし、

「今、ジムの帰りなんだ。

昨日はごめんね。

私も言いすぎた」

「忘れてた、そんなこと」

照れくさそうにそう言うと、マサヤは音を立ててカップラーメンをすする。

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