しゃぼん玉
マサヤの落ち着き加減を見て、アイリはホッと胸をなでおろした。
「また、カップラーメン?」
「外出るのタリーし」
「ならせめて出前とるとかしたら?
お金はあるんでしょ?」
「電話すんのめんどくせーし」
マサヤはとことん、物ぐさ気質である。
アイリは、昨日マサヤの部屋に放置してきたコンビニ弁当がどうなったかを、彼に尋ねる。
「あれ、あのまま。
お前が片付けとけよ」
「わかったよ」
カップラーメンを食べているマサヤを横目に見つつ、アイリは2階にあるマサヤの部屋に向かった。
“ケータイ、あるかな?”
一つ一つ階段をぼるたびに、脈の音がドクドクと耳に刻まれる。
“でも、やっぱりちょっとこわいな……”