しゃぼん玉

当然、そういったメイの行動は、同じ班の生徒から怒りをかった。

「なんで持ってこなかったの?」

「塩コショウないと、作れないじゃん……」

「どうしよ……。

私達だけ作れないよ」

メイは、班のメンバー達からいっせいに責められた。

その瞬間、あの夏の日のことが頭に吹き抜け、メイの両手は震える。

転校前の学校で同級生達に受けた、暴力や暴言の数々。

他の班の生徒達も、気まずそうにメイの班員を見ている。

すると、このギスギスした雰囲気には似合わないほど明るい声が、横から飛んできた。

「忘れちゃったのは仕方ないよ。

穂積さんも反省してるよ。

塩コショウなら、そこのコンビニに売ってるでしょ?

買ってくるから、待ってて」

星崎リョウは担任に許可を得て、本当に塩コショウを買いに行ってしまった。

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