しゃぼん玉

照れくささのあまり、メイはストローを口にし無言でやり過ごした。

さきほどリョウに塩コショウを買いに行かせてしまったことに、後ろめたさでもあるのだろうか?

リョウにかける言葉が見つからず、メイはストローをくわえて続きをした。

「しゃぼん玉、好きなの?

俺も子供の時よくやってたよ」

リョウはどこからかストローを持ってきて、その先端をメイが持っている液体の器にちょんちょんとつけた。


リョウが作ったしゃぼん玉は、ゆっくりゆっくり青空へ舞い、壊れないまま視界の果てに消えていった。

“なんで星崎のは壊れないの……?”

メイは目を見張る。

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