しゃぼん玉

それなのに、リクがバイトをしていると知ったら……。

「ほんとのこと言ったら、父さん達、全てをメイのせいにすると思う。

だから、バイトしてる時間帯は、友達と遊びに行ってるってことにしてるんだ……。

母さんも、それ信じてる」

リクも本当は、義弘と正美にバイトすることを理解してほしいと思っている。

でも、自分はまだまだ子供過ぎて……。

親に守られ育ててもらっている立場だから、強いことも言えなくて……。

それが非常に悔しかった。


マナはそんなリクの気持ちを代弁するかのように、

「なんか、嫌だよね…。

家族なのに、そういう嘘つかなきゃいけないなんてさ……」

「そうだな……」

シュンの声も、マナの声と共に冷たい風に吹き消されていった。

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