しゃぼん玉
ミズキ達が滝川家を目前にする頃、メグルはすでに玄関前で待ち構えていた。
遠目からでも、綺麗に染められた茶色の髪の毛がフワフワ揺れている様が見える。
「これ、メイに」
リクは、差し入れが入ったビニール袋をメグルに差し出した。
メグルはそれを受け取ると、
「これ、食べ物?」
「うん。今日バイト先でもらったんだ。
良かったら、メグルちゃんもメイと一緒に食べて?」
「うん、わかった。
ありがと。
メイに渡しとくね」
メグルはそれだけ言うと、足早に家の中へ消えていった。
アッサリ終わったこの訪問に、リクは残念な気持ちが残る。
ここに来たら、メイと直接話ができるのでは、と、期待していたから……。