しゃぼん玉


「えっ!?

宇都宮さんが、弁護士じゃないかもしれない??」

メグルに会いに行った後の帰り道。

リクは声を張り上げた。

その声は、周囲の通行人を振り向かせるのに十分な大きさだった。


ハッキリと言い出せないミズキの代わりに、シュンが事の成り行きを説明した。

リクは、青くなったり赤くなったりしながら、その話を聞いていた。

「そういうわけだから、リクが宇都宮さんにもらった名刺、俺らにかしてくんない?」

「うん……」

リクは意外にすんなり納得し、シュンに名刺を差し出した。

シュンの話し方が良かったのだろうか。

ミズキは恐る恐る、リクに訊いた。

「私達が宇都宮さんを疑ってること、怒らないの?」

リクは瞳に戸惑いを浮かべ、首を縦に振る。

< 411 / 866 >

この作品をシェア

pagetop