しゃぼん玉
「たしかに俺、今もびっくりしてるっていうか……。
正直、宇都宮さんをコソコソ調べることに抵抗ある……」
リクは難しい顔で言った。
「でも、いま、思い出したことがあって……。
宇都宮さんに名刺もらった瞬間にそのこと忘れちゃってたんだけど……。
宇都宮さんは、名刺をくれた日の少し前にも、メイの家に来たことがあるんだ」
リクは、メイが翔子にヤケドを負わされた日のことを話した。
メイの手当てをしたあの日、まるで自分の家に入るかの様な足取りで、穂積家にズカズカと入り込んできた宇都宮のことを……。
「あの時の宇都宮さんは、すごくだらしない身なりしてた。
俺に対しても、冷たいっていうかいい加減な感じで……。
メイに会う目的でメイんちにやってきた、みたいなこと言ってて……」