しゃぼん玉

大成や菜月にこんな顔をさせたくなくて、ずっと隠してきたのに……。


ミズキは、リョウが最期に書き残した言葉から、穂積メイの心や、リョウのイジメが起きた原因を探ろうとして、最近そのノートを頻繁に見ていたのだ。


「………………」

固まったまま何も言わないミズキを見て大成は肩を下げ、鼻声で言った。

「ごめんな……。責めるような言い方をして……。

……母さんは、これを見つけて父さんに電話してきたんだ」

「お母さんは……?」

嫌な予感がする……。

「母さんは、今、寝室だ。

ずっと泣いていたから、さっき無理矢理寝かせたよ……」


大成は、仕事の後に菜月からの連絡を受けた。

リョウのノートのことを聞いていてもたってもいられなくなり、その足でここまで駆け付けたと話した。

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