しゃぼん玉
その時以来、義弘と正美は、リクがメイに関わることに過剰に反応するようになった。
『メイはリクに悪影響しか与えない子』
『リクはメイのことになると周りが見えなくなる』
リクは両親からそんな目で見られるようになったのだった。
リクはますます冴えてしまう頭を枕に押し付け、声を押し殺して涙を流した。
父の言う通り、今までのリクは、メイのことで周りが見えなくなることが多々あった。
でも、そんな自分に後悔はないし、悪いことだとは思っていない。
こんなふうに、進路のことで反対される前までは……。
“俺、いろんな人に迷惑かけてきたんだな……。
メイは、俺がそんな風だから、俺のことを避けるようになったのかな?”
マイナスに考え出すと、もう止まらなくなる。
“どうしたら、俺の考えを父さん達に分かってもらえるの?
ワガママで周りを振り回したいわけじゃないんだ……。
どうしたら、全てがうまくいくの……?”