しゃぼん玉

メグルは歩きながら、彼女達のメールを一件一件開き、涙を流し続けた。

退学処分を受けたグループのメンバー全員からメッセージが届いている。

みんな、同じような内容のメールだった。


道行く人々の足音が遠くに聞こえる。

体の中心が熱を持ち、聴覚がぼやけてゆく……。


通りすがりの人々が皆、メグルの方を見ていく。

だが、そんな視線はメグルの体をすり抜け、空気と化した。


“みんな、私のために……”

メグルはこの時初めて、自分の今までの行いを振り返り、強く反省した。

“たしかに私は、下着売ったりはしてないけど……。

みんなと同じように、大人からお金もらってた……”

みんなが自分を大切に想ってくれていたことを知り、メグルの胸は熱くなった。

“私ももう、バカなことはやめよ……。

みんなが退学になって、すごく悲しいよ……。

もし私が退学になったら、じいちゃんとばあちゃんはこんなふうに悲しむんだよね?”


仲間が退学になって初めて、メグルは祖父母の気持ちや立場を考えられるようになったのだった。

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