恋心屋
「そういえば」


ミツキさんが話をふってきた。


「裕太さんは、別に私にたいして敬語を使わなくてもいいですから」


「いや、でも、年上ですし」


「年齢はあまり気にしない方がいいとおもいますけど」


「年齢というよりは、もうこういうのが馴れちゃっているから、ラフなのが苦手なもんで」


中学1年生の入学式ではじめてクラスメイトと話したときもそんな感じだった。


最初から隣の席の子を呼び捨てにする生徒もいたし、僕のように「くん」「さん」で一貫しているのは珍しいのだとおもう。
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