恋心屋
「あっ」


そういうと、僕は手を引っ込めてしまった。


ミツキさんも手を引っ込めてしまい、ポテトはまだ僕たちの口には入っていない。


どうぞ、とミツキさんがいうと、いやいやそちらこそ、と返した。

じゃあすみません、とミツキさんはポテトを手にすると、意外にもそれは大きめのものだった。


ミツキさんは指も綺麗だった。


ポテトの方が太く見える。実際に、ポテトの方が大きい。


なんだか、こんな綺麗な指を油で汚しちゃうのはダメだったなと後悔してしまった。


どうしました?と心配そうにミツキさんが聞いてきたので、いえ、とだけ言った。
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