私が死んだ後の話





私が中学3年生の時、私は彼に質問した

「貴方は…、愛されてた?」


ずっと聞きたかった。ずっと知りたかった。私を愛してくれている事を気付いたから

「今…、愛されているよ」


彼は悲しそうに笑った。彼のその微妙な表情は私の頭から離れることはなかった



私が彼を愛していることを知っている

……私に愛される前は?
私と出逢う前は、貴方は幸せだった……?

そんなことその時の彼には聞けるはずもなく、私は自分の胸にしまった



すると彼は首を傾げて私に聞いた

「君は…、愛されていた?」

「今、あなたに愛されているよ」

私がそういうと彼はおかしそうにははっ、と笑った。その表情が、私は好きだった






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