--測定不可能--
「ごめん、空…」
片手で涙を拭って、片手で空の目を覆った。
「……?!満……?」
「ごめん…、もう…泣かないから………もう少し待って…」
幸い、バスに乗っていたのは、私と空と、前のほうにおばあちゃんが一人。
おばあちゃんは気づいているのかいないのか、窓の外をみてにっこりしていた。
「う…うぅ…うぅぅ…。な、泣かないから……次からは………」
「満…。泣いても、いいよ…。俺、見ないから。泣きたいだけ泣いて?俺の前で、我慢しないで…」
空の手が私の頭を抱き寄せた。
余計に涙がでた。
「もうすぐ、つくよ。」
「…………うん。……ありがと。」