--測定不可能--
この間まで夏まっさかりだったのに、いつの間にか、昼の時間が短くなった。
空はどこか淋しげな青に変わって、今にも太陽が傾いて、一気に沈んでしまいそうだ。
太陽の横にカラフルな観覧車が見える。
あれにのったら、あの空に届くだろうか…
空に届いたら、ぶら下がって、私は苗字の通り、空の一部に溶け込めるだろうか…
苗字…………
そう……彼は……
苗字の通り、2月が好きだった。
如月……。
私はそんな中途半端な月は嫌いだと言ったけど、彼はだからこそ好きだ、と。
はっきり決まってしまってはつまらないから、中途半端でも、確かに存在する。だからいいらしい。
私にはよくわからなかった。