ケンカ+理解×大好き=友情

ユナちゃんとマナツは、高校1年の時から付き合っていた。

結婚を夢見るくらい仲の良かった2人の関係は、マナツの裏切り行為が原因でヒビが入り始めた。

それが、大学に入学してすぐのこと。


好きだからこそ2人は同じ大学に進学したのに、マナツはサークルの新歓コンパで隣の席になった女の子と、酒の勢いで寝てしまった。

酔っていたから、マナツには浮気したという罪悪感はなく、ユナちゃんにもそれを隠そうとしたし、ユナちゃんもマナツの裏切りに気付かなかった。

でも、相手の女の子は本気でマナツを好きだったらしく、マナツと関係を持ったことを全てユナちゃんに明かしたそうだ。


ユナちゃんは他にやりたいことがあり大学のサークルには所属していないから、コンパやサークル活動におけるマナツの行動を全て把握できていない。

マナツを信用していたからこそユナちゃんはそういうことに口出ししなかったのに、マナツの浮気相手に接したことで、その信頼感もガタガタに崩れてしまった。

「もうマナツとはやっていけない。別れよう……。

毎晩そう悩んで泣いてた時、私の様子が普段と違うことに気付いて励ましてくれたのがアマネだったんです」

ユナちゃんは申し訳なさそうにつぶやく。

同じ学部で同じ講義を取っていたユナちゃんとあっちゃんは元々顔見知りだったが、ユナちゃんがマナツのことで悩み始めたのがキッカケでどんどん仲良くなっていった。

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