リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「最初は、今日ここで見たとか、こんな物を買っていたとか、そんな内容だったんだけど」
「うん」
「そのうち、ケー番だのメアドだのも書き込まれたり、アパートの写真みたいなものを載せて、部屋に印してあったり」
「なんだか……、やな感じだな」
「だろ? バス停からアパートまでのルートとかも書いてあって、ここは街灯が少なくて暗いだの、この時間は人通りが少なくなるだの。そんなことまで書き込まれててさ。車に引っ張りこめなくて残念なんて書いているのもいて、なんか怖かったよ。ケー番だのメアドなんてさ、変わるたびに誰かが書き込んでるぽくてさ」
黙ったまま渡辺の話しを聞いていた明子は、その内容に少しだけ背筋が寒くなった。
それと同時に、なんとなく紀子のことが脳裏を掠めて、背後の野木を振り返った。
なにか思い当たる節があるのか、野木の顔もかなり険しいように思えた。
「そういうのさ、見たら報告しようよ。なにかあったら」
「俺、書き込みなんてしてないですよ」
木村の言葉を遮るかのように「勘弁してくださいよ」と、必至の声で村田に言い訳をしながら一緒に戻ってきた岡島に「判ってるよ」と、村田は苦笑していた。
「どういうものか、見たいって話しだよ」
「ここで、ですか?」
岡島はきょときょと周りを見回して「坂下さんたち、今日は来ませんよね」と、念を押すように村田に確認した。
「あいつらがいると、なんかマズいのか?」
「登録していない社員には、見せちゃいけないことになってるんですよ」
「そんなこと、いちいち」
「坂下さんたちにバレると、怖いんですよ。渡辺さんに見せたのバレたときは、呼び出されて怒鳴られたし。渡辺さんが、変な書き込みあるけど、あれはなんだ、おかしなことしてないだろうなって問い詰めたら、いきなり、殴りかかってきたんですよ」
おどおどした目でそう訴える岡島の言葉に、みな、目を見開いて渡辺を見た。
「うん」
「そのうち、ケー番だのメアドだのも書き込まれたり、アパートの写真みたいなものを載せて、部屋に印してあったり」
「なんだか……、やな感じだな」
「だろ? バス停からアパートまでのルートとかも書いてあって、ここは街灯が少なくて暗いだの、この時間は人通りが少なくなるだの。そんなことまで書き込まれててさ。車に引っ張りこめなくて残念なんて書いているのもいて、なんか怖かったよ。ケー番だのメアドなんてさ、変わるたびに誰かが書き込んでるぽくてさ」
黙ったまま渡辺の話しを聞いていた明子は、その内容に少しだけ背筋が寒くなった。
それと同時に、なんとなく紀子のことが脳裏を掠めて、背後の野木を振り返った。
なにか思い当たる節があるのか、野木の顔もかなり険しいように思えた。
「そういうのさ、見たら報告しようよ。なにかあったら」
「俺、書き込みなんてしてないですよ」
木村の言葉を遮るかのように「勘弁してくださいよ」と、必至の声で村田に言い訳をしながら一緒に戻ってきた岡島に「判ってるよ」と、村田は苦笑していた。
「どういうものか、見たいって話しだよ」
「ここで、ですか?」
岡島はきょときょと周りを見回して「坂下さんたち、今日は来ませんよね」と、念を押すように村田に確認した。
「あいつらがいると、なんかマズいのか?」
「登録していない社員には、見せちゃいけないことになってるんですよ」
「そんなこと、いちいち」
「坂下さんたちにバレると、怖いんですよ。渡辺さんに見せたのバレたときは、呼び出されて怒鳴られたし。渡辺さんが、変な書き込みあるけど、あれはなんだ、おかしなことしてないだろうなって問い詰めたら、いきなり、殴りかかってきたんですよ」
おどおどした目でそう訴える岡島の言葉に、みな、目を見開いて渡辺を見た。