リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
川田と野木の会話に、室内にはまた、どんよりとした疲労感が漂い始めた。
「確かに。そりゃあ、バカとしか言いようがねえな」
疲労感がにじみ出ている小林の声が、皆の気持ちを代弁しているようだった。
(なんて言うんだっけ? こういうの)
(自業自得?)
(違うわね)
(因果応報?)
(自分で蒔いた種?)
(身から出た錆?)
(なんにしても、頭が痛いわ)
ぐったりとした気分で項垂れている明子の耳に「しかしなあ」と、なにかを訝しがる岡本の声が聞こえた。
「いくら、野々村に煽られたとはいえ、ここまでするか? 書き込みしているのを見ると、一人二人じゃないよな、これは」
「賞金がかかってるんだって、そう言ってました。坂下さん」
「賞金だ?!」
なんだ、そりゃと声を荒げる小林に、渡辺は顔を強ばらせて言葉を続けた。
「こんなことして、お前らなにが楽しいんだって言ったら、金がかかってたんだよって、笑ってました。でも、タイムオーバーで終わったんだから、そんなムキになるなよって、大したことじゃないみたいに笑ってました」
坂下からなにかを聞いたらしい渡辺が、心底、嫌そうな顔をして憤りも露わに小林に答えた。
聞かされたその言葉に「勘弁してくれよ」と、川田は頭を抱えるようにして呻いた。
「ウチの会社、ヤバくね? いやだぞ、警察沙汰になるように事件起こされるのは。しかも、主犯格はもしかしたら取締役の娘とかって、最悪だろ」
「川田」
窘める岡本の声に、川田は「だってそうでしよう」と、反論した。
「確かに。そりゃあ、バカとしか言いようがねえな」
疲労感がにじみ出ている小林の声が、皆の気持ちを代弁しているようだった。
(なんて言うんだっけ? こういうの)
(自業自得?)
(違うわね)
(因果応報?)
(自分で蒔いた種?)
(身から出た錆?)
(なんにしても、頭が痛いわ)
ぐったりとした気分で項垂れている明子の耳に「しかしなあ」と、なにかを訝しがる岡本の声が聞こえた。
「いくら、野々村に煽られたとはいえ、ここまでするか? 書き込みしているのを見ると、一人二人じゃないよな、これは」
「賞金がかかってるんだって、そう言ってました。坂下さん」
「賞金だ?!」
なんだ、そりゃと声を荒げる小林に、渡辺は顔を強ばらせて言葉を続けた。
「こんなことして、お前らなにが楽しいんだって言ったら、金がかかってたんだよって、笑ってました。でも、タイムオーバーで終わったんだから、そんなムキになるなよって、大したことじゃないみたいに笑ってました」
坂下からなにかを聞いたらしい渡辺が、心底、嫌そうな顔をして憤りも露わに小林に答えた。
聞かされたその言葉に「勘弁してくれよ」と、川田は頭を抱えるようにして呻いた。
「ウチの会社、ヤバくね? いやだぞ、警察沙汰になるように事件起こされるのは。しかも、主犯格はもしかしたら取締役の娘とかって、最悪だろ」
「川田」
窘める岡本の声に、川田は「だってそうでしよう」と、反論した。