リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「だって、こいつらが森口にやってたことって、犯罪じゃないですか。そんなことに賞金だして煽った奴がいて、それに目が眩んで参加した奴らがいて。数千円なんて金じゃないでしょ。そこそこの金がかかってたんですよ、きっと。あの連中の中で、そんな金を持っているヤツって一人でしょ」
川田のそんな推論に、室内には陰鬱とした空気が流れる。
今までにも、その子どもじみた言動には苦笑混じりでうんざりさせられてきたけれど、そんなものとは質が違う。
子どものイタズラなどと言って、笑っていられるようなことではなかった。
「とにかくだ。早急に調べて、なんか、手を打たないとマズいな、これは」
「ですね」
「野木。とりあえず、森口にもこの件は伝えておいてくれ。この連中じゃ、また、なにかやるかもしれんから、用心させろ。君島課長には、俺から伝えておく」
「はい」
まったくもって困った連中だなと、重苦しいため息を吐きながら、苦々しく顔をしかめてそう言う岡本に、野木は唇を噛み締めながら頷いた。
「野木。一人で暴走すんな。このままにしておくつもりはないから。少し時間くれ」
野木の声に潜む深い怒りに、小林はそう声をかける。
こんなこと、このままにはさせない。
そう、野木に訴えた。
野木は、一つ、大きく深呼吸して「判りました」と答えた。
怒りも、憤りも、胸の中で渦巻く思いすべてを、吐き出す息に詰め込んだらしい。
野木にそんなことを言いながら、未だにマウスを操作していた小林は、面白そうな声を上げた。
「小杉。オオズギさんってトピックスもあるぞ」
「それって、ぜったい、私のことじゃないですかっ」
小林が明子を見て、にたりと笑って告げた言葉に、明子はキリキリと眉を吊り上げた吠えた。
「きーっ 今に見てなさいよ。ぜったい、痩せて、コスギさんに戻ってやるんだからっ」
吠える明子の言葉に「いやいや、怒るポイントそこじゃありませんよ」と、向かいの川田が笑っていた。
どんよりと沈みかけていた空気が、いつもの喧騒交じりの明るい空気に戻っていく。
「主任。今のままでいいですよぉ。おやつも食べない主任はイヤですよぉ」
主任から分けてもらうおやつが楽しみなのにと真剣な顔でぼやく木村に、餌付けされた犬かと、隣の渡辺が苦笑していた。
川田のそんな推論に、室内には陰鬱とした空気が流れる。
今までにも、その子どもじみた言動には苦笑混じりでうんざりさせられてきたけれど、そんなものとは質が違う。
子どものイタズラなどと言って、笑っていられるようなことではなかった。
「とにかくだ。早急に調べて、なんか、手を打たないとマズいな、これは」
「ですね」
「野木。とりあえず、森口にもこの件は伝えておいてくれ。この連中じゃ、また、なにかやるかもしれんから、用心させろ。君島課長には、俺から伝えておく」
「はい」
まったくもって困った連中だなと、重苦しいため息を吐きながら、苦々しく顔をしかめてそう言う岡本に、野木は唇を噛み締めながら頷いた。
「野木。一人で暴走すんな。このままにしておくつもりはないから。少し時間くれ」
野木の声に潜む深い怒りに、小林はそう声をかける。
こんなこと、このままにはさせない。
そう、野木に訴えた。
野木は、一つ、大きく深呼吸して「判りました」と答えた。
怒りも、憤りも、胸の中で渦巻く思いすべてを、吐き出す息に詰め込んだらしい。
野木にそんなことを言いながら、未だにマウスを操作していた小林は、面白そうな声を上げた。
「小杉。オオズギさんってトピックスもあるぞ」
「それって、ぜったい、私のことじゃないですかっ」
小林が明子を見て、にたりと笑って告げた言葉に、明子はキリキリと眉を吊り上げた吠えた。
「きーっ 今に見てなさいよ。ぜったい、痩せて、コスギさんに戻ってやるんだからっ」
吠える明子の言葉に「いやいや、怒るポイントそこじゃありませんよ」と、向かいの川田が笑っていた。
どんよりと沈みかけていた空気が、いつもの喧騒交じりの明るい空気に戻っていく。
「主任。今のままでいいですよぉ。おやつも食べない主任はイヤですよぉ」
主任から分けてもらうおやつが楽しみなのにと真剣な顔でぼやく木村に、餌付けされた犬かと、隣の渡辺が苦笑していた。