リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「井上課長も、、そうなんですか?」
「おう。ボンボン派なんだよ。あの中でな」
にたりと意味ありげに笑う牧野に、明子はふうんと鼻を鳴らすようにして小さな頷きを繰り返した。
「そうなんですか。へえ。そうなんですね。なるほど。へえー。あー。林田本部長も、手を組む予定ですよねー」
「まあな。そこは、ちょいと暗躍しろという指令が、海渡って飛んできたよ」
「で、張り切って生き生きと暗躍したと」
なんか、その生き生きぶりが目に浮かんでしまいますよと、明子はため息を吐いた。
その隣で、牧野は得意げに口を開いた。
「おぅ。君島さんに、お前は本部長までタラしこんできたのかと、笑われたぞ」
「ホントに。女の人もお上手ですけど、年上の男の人をタラしてくるのも、とってもお上手ですものね、牧野さん。人たらしですよね」
嫌味タラタラという態で明子はそんなことを言ってが、牧野はその嫌味すら判っていないように、まあなと自慢げに胸を張った。
(だからー。なんでそこで、胸を張ります。牧野さん)
明子は、そんな牧野に、内心で苦笑するしかなかった。
「とりあえず、それはさておきにしてな。あのな、コンサルタント的な仕事って、最終的には客との信頼関係を、どこまでしっかり築けるかに掛かっていると思うんだ」
唐突に始まった牧野のご高説に、なんだろうと頭を捻った明子は、まだ新事業部の話が続いているのかと悟り、仕方なく押し黙ったまま牧野の言葉に耳を傾けた。
「おう。ボンボン派なんだよ。あの中でな」
にたりと意味ありげに笑う牧野に、明子はふうんと鼻を鳴らすようにして小さな頷きを繰り返した。
「そうなんですか。へえ。そうなんですね。なるほど。へえー。あー。林田本部長も、手を組む予定ですよねー」
「まあな。そこは、ちょいと暗躍しろという指令が、海渡って飛んできたよ」
「で、張り切って生き生きと暗躍したと」
なんか、その生き生きぶりが目に浮かんでしまいますよと、明子はため息を吐いた。
その隣で、牧野は得意げに口を開いた。
「おぅ。君島さんに、お前は本部長までタラしこんできたのかと、笑われたぞ」
「ホントに。女の人もお上手ですけど、年上の男の人をタラしてくるのも、とってもお上手ですものね、牧野さん。人たらしですよね」
嫌味タラタラという態で明子はそんなことを言ってが、牧野はその嫌味すら判っていないように、まあなと自慢げに胸を張った。
(だからー。なんでそこで、胸を張ります。牧野さん)
明子は、そんな牧野に、内心で苦笑するしかなかった。
「とりあえず、それはさておきにしてな。あのな、コンサルタント的な仕事って、最終的には客との信頼関係を、どこまでしっかり築けるかに掛かっていると思うんだ」
唐突に始まった牧野のご高説に、なんだろうと頭を捻った明子は、まだ新事業部の話が続いているのかと悟り、仕方なく押し黙ったまま牧野の言葉に耳を傾けた。