リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「そう言ったんだよ。自分で。ケータイの機種が同じでな。私も同じケータイなんですよって言うから、そうですかって、これ、使いやすくていいですよねと、仕方ねえから話し相手になってそう答えたやったら、私たちラブラブですねって。頭抱えたぞ、俺は」
人の災難、笑ってんじゃねえぞね、お前っ
牧野に背を向けて肩を揺らしている明子に、牧野はそう怒鳴りつけた。
(いやはや、牧野さんを困惑させるって……)
(すごいお嬢様だわ)
(ふふふ、天罰ね、きっと)
(からかって遊んでるから、ときどき、そうやって出てくるクリーンヒットで、痛い目みるのよ)
眦から溢れた笑い涙を拭いながら、明子は笑いで乱れた呼吸を整えた。
牧野は、本気で笑い転げいる明子に、面白くなさそうに舌打ちながら、まだ愚痴っていた。
「思考回路がさっぱり判らねえ、あのお嬢様。それで、ぴしゃりと撥ね付ければ、ヘコむどころか、あの冷たいところがステキって。どうすりゃいいんだ、あの未知の生物」
「さあ。いっそ、お付き合いでも、されてみればいかがです? 思考回路が、判るかもしれませんよ」
「ふざけんな、バカ。あーあ。面倒くせーなー」
そうぼやく牧野の表情を、明子は何も言わず、ただ窺い見ていた。
人の災難、笑ってんじゃねえぞね、お前っ
牧野に背を向けて肩を揺らしている明子に、牧野はそう怒鳴りつけた。
(いやはや、牧野さんを困惑させるって……)
(すごいお嬢様だわ)
(ふふふ、天罰ね、きっと)
(からかって遊んでるから、ときどき、そうやって出てくるクリーンヒットで、痛い目みるのよ)
眦から溢れた笑い涙を拭いながら、明子は笑いで乱れた呼吸を整えた。
牧野は、本気で笑い転げいる明子に、面白くなさそうに舌打ちながら、まだ愚痴っていた。
「思考回路がさっぱり判らねえ、あのお嬢様。それで、ぴしゃりと撥ね付ければ、ヘコむどころか、あの冷たいところがステキって。どうすりゃいいんだ、あの未知の生物」
「さあ。いっそ、お付き合いでも、されてみればいかがです? 思考回路が、判るかもしれませんよ」
「ふざけんな、バカ。あーあ。面倒くせーなー」
そうぼやく牧野の表情を、明子は何も言わず、ただ窺い見ていた。