リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「あーあ。ホントに面倒くせー」
また、そうぼやいて、牧野はガシガシと髪を掻き乱した。
「それは、こっちの台詞です。こういう面倒なことに、巻き込まないでくれませんか。これ、牧野さんの問題ですよね?」
「成り行きだ、許せって」
あくまでも、どこか軽いノリでそういう牧野に、明子は肩を怒らせて牧野を睨みつけた。
「許しません。もう、月曜から大変なのは、こっちですよ? お嬢様対策にちょうどいいやって? 冗談じゃないですよ。そんなことにまで利用しないでください」
「利用してるって、人聞き悪いな。お前が参戦してきたんだろ?」
「はあ? なにを言ってるんですか」
「コーヒーを淹れてきてくれたり」
「そりゃあ、牧野さんが飲みたそうな顔していたから」
「机の上とか、片付けておいてくれたり」
「だって、牧野さん、整理整頓できないじゃないですか。いつも書類だなんだがどっさり山積みで。笹原さんが、そういうだらしないこときらいなの知ってて」
「あのお嬢様がやりたがってること、あれこれやってくれていただろうが」
さらりと告げられた牧野の言葉に、明子は目を見開いて固まった。
(あのお嬢様が、やりたがっていることを?)
(やって、くれていた?)
(そんなつもりは、毛頭なかっ……、)
(あれ?)
明子のその表情から、牧野もなにか話がかみ合っていないような違和感を覚えたらしい。
探るような目で、明子を見ていた。
また、そうぼやいて、牧野はガシガシと髪を掻き乱した。
「それは、こっちの台詞です。こういう面倒なことに、巻き込まないでくれませんか。これ、牧野さんの問題ですよね?」
「成り行きだ、許せって」
あくまでも、どこか軽いノリでそういう牧野に、明子は肩を怒らせて牧野を睨みつけた。
「許しません。もう、月曜から大変なのは、こっちですよ? お嬢様対策にちょうどいいやって? 冗談じゃないですよ。そんなことにまで利用しないでください」
「利用してるって、人聞き悪いな。お前が参戦してきたんだろ?」
「はあ? なにを言ってるんですか」
「コーヒーを淹れてきてくれたり」
「そりゃあ、牧野さんが飲みたそうな顔していたから」
「机の上とか、片付けておいてくれたり」
「だって、牧野さん、整理整頓できないじゃないですか。いつも書類だなんだがどっさり山積みで。笹原さんが、そういうだらしないこときらいなの知ってて」
「あのお嬢様がやりたがってること、あれこれやってくれていただろうが」
さらりと告げられた牧野の言葉に、明子は目を見開いて固まった。
(あのお嬢様が、やりたがっていることを?)
(やって、くれていた?)
(そんなつもりは、毛頭なかっ……、)
(あれ?)
明子のその表情から、牧野もなにか話がかみ合っていないような違和感を覚えたらしい。
探るような目で、明子を見ていた。