リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「しっかし、お嬢様のことは、木村あたりから聞いているのかと思ってたよ」
淀んでしまった雰囲気を変えようと、牧野はことさら明るい声を張り上げた。
「小林さんも、そんなこと言ってましたけど。皆さん、木村くんをなんだと思っているんです?」
明子も落ち込んでいた気分を奮い立たせて、努めて明るい声をだした。
「お人よしで性格のいい、人間拡声器」
「ひどっ 性格のいいって……、まあ、悪いのもいますけどね」
にやりと笑いながらのその言葉に、忘れていたことをしっかりと思い出してしまった明子は、肩を落として尋ねた。
いつも通りの、明子と牧野のやり取りが始まっていった。
「……そろそろ、出てくるんですか?」
「おう。月曜から復帰だとよ」
「君島さんも、月曜から出てくるんですよね」
「おう。吉田係長も、月曜は朝からいるぞ」
「わたくし、有給の申請をしてもいいですか?」
「火曜以降ならな」
「いやいや。月曜に休みたいんですけど。私メが羽を伸ばしている間に、みなさんでちゃちゃちゃと後始末を」
「まあ、ここまできたら最後まで見届けろや。というか。ここまで来たら、お前が引導を渡せ」
また、にたりと笑う牧野に、いやですよっと明子は怒鳴り、牧野を睨み付けた。
「だいたいですね、部長がって言っておきながら、本部長だし。聞いていた話とぜんぜん違うし。顔を出すだけでいいはずが、いつのまにかコンサルちっくなプレゼンまでする羽目になっているし。ひどいじゃないですかっ だますにも、ほどがありますよっ」
「本部長の件は、俺もマジで知らなかったんだよ。肝が冷えたんだからな、俺だって」
明子の言葉に対して意義ありと反論し始めた牧野に、明子は疑わしげな目を向ける。
淀んでしまった雰囲気を変えようと、牧野はことさら明るい声を張り上げた。
「小林さんも、そんなこと言ってましたけど。皆さん、木村くんをなんだと思っているんです?」
明子も落ち込んでいた気分を奮い立たせて、努めて明るい声をだした。
「お人よしで性格のいい、人間拡声器」
「ひどっ 性格のいいって……、まあ、悪いのもいますけどね」
にやりと笑いながらのその言葉に、忘れていたことをしっかりと思い出してしまった明子は、肩を落として尋ねた。
いつも通りの、明子と牧野のやり取りが始まっていった。
「……そろそろ、出てくるんですか?」
「おう。月曜から復帰だとよ」
「君島さんも、月曜から出てくるんですよね」
「おう。吉田係長も、月曜は朝からいるぞ」
「わたくし、有給の申請をしてもいいですか?」
「火曜以降ならな」
「いやいや。月曜に休みたいんですけど。私メが羽を伸ばしている間に、みなさんでちゃちゃちゃと後始末を」
「まあ、ここまできたら最後まで見届けろや。というか。ここまで来たら、お前が引導を渡せ」
また、にたりと笑う牧野に、いやですよっと明子は怒鳴り、牧野を睨み付けた。
「だいたいですね、部長がって言っておきながら、本部長だし。聞いていた話とぜんぜん違うし。顔を出すだけでいいはずが、いつのまにかコンサルちっくなプレゼンまでする羽目になっているし。ひどいじゃないですかっ だますにも、ほどがありますよっ」
「本部長の件は、俺もマジで知らなかったんだよ。肝が冷えたんだからな、俺だって」
明子の言葉に対して意義ありと反論し始めた牧野に、明子は疑わしげな目を向ける。