リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
扉をしげしげと眺め-…、
明子はうぎゃーっと、天を突くような悲鳴をあげそうになった。
(ま、牧野ぉーっ)
ソファーでぐっすりと眠る男に目を吊り上げて、明子は思わずこれでもかというほどに握りしめた拳を作る。
そこには、マジックでくるんと。
王様のような髭が描かれた『関ちゃん』がいた。
(ばかーっ)
(牧野のばかーっ)
(そりゃあ、うっかり、こんな切り抜きを、このままにして行った、そんな自分もあれだけどっ)
(こんな物を、見つけようものなら、意気揚々と落書きするくらいの行動は、予測できたはずだけどっ)
(でもって、いい年して、お前は一体なにをしているんだと、鼻で笑われるようなことをしている自分も、イタいけどっ)
(でも)
(でも)
(でもーっ)
(とっておきの一枚にーっ)
(こんな)
(こんな)
(こんなあぁっ)
拳を握った両の手を天に突き上げて、明子は歯噛みした。
(牧野の、ばかーーーっ)
起きてきたら、あの不届き千万な男をどうしてくれようと、明子は握った拳を震わせた。
明子はうぎゃーっと、天を突くような悲鳴をあげそうになった。
(ま、牧野ぉーっ)
ソファーでぐっすりと眠る男に目を吊り上げて、明子は思わずこれでもかというほどに握りしめた拳を作る。
そこには、マジックでくるんと。
王様のような髭が描かれた『関ちゃん』がいた。
(ばかーっ)
(牧野のばかーっ)
(そりゃあ、うっかり、こんな切り抜きを、このままにして行った、そんな自分もあれだけどっ)
(こんな物を、見つけようものなら、意気揚々と落書きするくらいの行動は、予測できたはずだけどっ)
(でもって、いい年して、お前は一体なにをしているんだと、鼻で笑われるようなことをしている自分も、イタいけどっ)
(でも)
(でも)
(でもーっ)
(とっておきの一枚にーっ)
(こんな)
(こんな)
(こんなあぁっ)
拳を握った両の手を天に突き上げて、明子は歯噛みした。
(牧野の、ばかーーーっ)
起きてきたら、あの不届き千万な男をどうしてくれようと、明子は握った拳を震わせた。