リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
落書きに、ぷんと、剥れて怒る明子の顔を思い出した。
ほとんど化粧をしていない、唇を尖らせた顔が、拗ねた子どもようだった。
もともと、勝ち気なその性格に似合わず、顔だちは年齢よりもはるかに幼く見える作りだった。
念入りにメイクしたキレイな大人の顔も気に入っているが、全く化粧をしていない子どものような素顔のほうが、実は好きだった。
その顔を思い浮かべるだけで、牧野の顔が綻んだ。
けれど、そんな子どものような顔で、体はちゃんと大人なんだということを、思いがけない形で知らされた。
多分、牧野のストライクゾーンど真ん中の体だと確信するほどに、知った。
思い出したそれに、またムクムクと、煩悩の一つが顔を擡げてきた。
慌てて、それを鎮めようと、牧野はぶくぶくと湯の中に顔ごと沈んでみたが、ムリだった。
別れ際、抱き寄せたとき、胸に感じた柔らかく豊なその膨らみを思い出している、中高生並みの自分の欲に、牧野は苦笑した。
ほとんど化粧をしていない、唇を尖らせた顔が、拗ねた子どもようだった。
もともと、勝ち気なその性格に似合わず、顔だちは年齢よりもはるかに幼く見える作りだった。
念入りにメイクしたキレイな大人の顔も気に入っているが、全く化粧をしていない子どものような素顔のほうが、実は好きだった。
その顔を思い浮かべるだけで、牧野の顔が綻んだ。
けれど、そんな子どものような顔で、体はちゃんと大人なんだということを、思いがけない形で知らされた。
多分、牧野のストライクゾーンど真ん中の体だと確信するほどに、知った。
思い出したそれに、またムクムクと、煩悩の一つが顔を擡げてきた。
慌てて、それを鎮めようと、牧野はぶくぶくと湯の中に顔ごと沈んでみたが、ムリだった。
別れ際、抱き寄せたとき、胸に感じた柔らかく豊なその膨らみを思い出している、中高生並みの自分の欲に、牧野は苦笑した。