リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「あーっ、あった。ありましたよ。すごく不穏な処理が。二時四十三分と、五十一分に。なぜか、事業参加の申し込み、受け付けてますよ。テーブル、ロックされているはずなのに。まだ一覧印刷の処理は終了していないから、ロックされているはずなのに、なんですか、これ。なんでサクサク登録してます?」
主任っ ビンゴかもですっ
木村はそう叫びながら、ぐぅっと手を上に伸ばして伸びをした。
「解決ですか? もしかして? 僕、この検証作業から解放されますか?」
くわーっと、盛大に息を吐いた木村は、「データが登録される前の状態にして、ちょっと試してみます」と誰にともなく言うと、猛烈な勢いでキーボードを叩き始めた。
「おう。頼むな」
それで現象が出れば、解決だ。
そう言って、肩甲骨をくっつける様に手を後ろに伸ばした牧野は、嬉しそうな顔で大福の入った袋を漁りだした。
「随分、入っているな」
「あの」
明子の声が少しだけ暗くなった様子に、牧野はどうしたと眉を潜めた。
「赤木さん、入院されたそうです」
「……心臓か?」「ええーっ」
牧野の声と、木村の声が重なった。
「木村。うるせ」
「すいません」
小林に窘められしょんぼりと肩を落としながら、されでも木村は心配げな様子で、明子の言葉を待っているようだった。
「あの人、心臓に持病あるんだよな」
すぐに事態を察したような牧野の言葉に、明子はこくんと頷いた。
主任っ ビンゴかもですっ
木村はそう叫びながら、ぐぅっと手を上に伸ばして伸びをした。
「解決ですか? もしかして? 僕、この検証作業から解放されますか?」
くわーっと、盛大に息を吐いた木村は、「データが登録される前の状態にして、ちょっと試してみます」と誰にともなく言うと、猛烈な勢いでキーボードを叩き始めた。
「おう。頼むな」
それで現象が出れば、解決だ。
そう言って、肩甲骨をくっつける様に手を後ろに伸ばした牧野は、嬉しそうな顔で大福の入った袋を漁りだした。
「随分、入っているな」
「あの」
明子の声が少しだけ暗くなった様子に、牧野はどうしたと眉を潜めた。
「赤木さん、入院されたそうです」
「……心臓か?」「ええーっ」
牧野の声と、木村の声が重なった。
「木村。うるせ」
「すいません」
小林に窘められしょんぼりと肩を落としながら、されでも木村は心配げな様子で、明子の言葉を待っているようだった。
「あの人、心臓に持病あるんだよな」
すぐに事態を察したような牧野の言葉に、明子はこくんと頷いた。