リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「これ、一つは牧野課長のお昼ごはんだったんですか? だって、出かけるのに、なんでお昼がいる……」
「や、しょ、く、に。する予定だったんだよ。ここのは、冷めても美味いからな」
なのに、それを昼食にしなければならなくなったんだよっ 判るか、このイライラがっ
明子にみなまで言わせず吼える牧野に「うるさいぞ。大男。なにか報告があるんじゃないのか」と、笹原の声が掛かり、牧野はすごすごと席を立った。
その後ろ姿を見ながら、明子はとりあえず、小林の分もあわせて牧野の机に大福を置くと、残ったものを木村に渡した。
「みんなで食べてねって。赤木さんに頼まれたんですって。先週は変な電話をいっぱいして、ごめんなさいだって」
「元気になりますよね? 赤木さん」
袋を受け取りながら、木村が少しだけ泣きだしそうに感じで、顔を歪めた。
「なって欲しいね。あの、ちょっとやっかいなお電話がないっていうのも、寂しいじゃない。今日なんて、その電話のおかげで、お仕事を出してもらえたし。長谷部さん、そう言えば、そんな話をしていましたよねえって、忘れていたみたいだもの。大丈夫よ。きっとまた、ひょっこり電話くれるわよ。あー。赤木だけどねえ。ヘーンなんだよねえって」
「そう、ですね。もぉーしもしぃって。きますよね。小ー杉さんいるかなあって」
ムリに明るい笑顔を作って「大丈夫よ」と、明子は自分に言い聞かせながら、木村にもそう言い聞かせた。
「二人とも、物まねがうますぎですよ。ホントに赤木さんみたいでしたよ」
聞いていた渡辺が、思わず吹き出して笑い出した。
そのとき、野木のやや苛立った声が背後から聞こえてきた。
-原田。少し自分で考えろよ。
野木のそんな言葉に明子が背後に目を向けると、野木の傍らに立ち注意を受けている幸恵の姿があった。
「や、しょ、く、に。する予定だったんだよ。ここのは、冷めても美味いからな」
なのに、それを昼食にしなければならなくなったんだよっ 判るか、このイライラがっ
明子にみなまで言わせず吼える牧野に「うるさいぞ。大男。なにか報告があるんじゃないのか」と、笹原の声が掛かり、牧野はすごすごと席を立った。
その後ろ姿を見ながら、明子はとりあえず、小林の分もあわせて牧野の机に大福を置くと、残ったものを木村に渡した。
「みんなで食べてねって。赤木さんに頼まれたんですって。先週は変な電話をいっぱいして、ごめんなさいだって」
「元気になりますよね? 赤木さん」
袋を受け取りながら、木村が少しだけ泣きだしそうに感じで、顔を歪めた。
「なって欲しいね。あの、ちょっとやっかいなお電話がないっていうのも、寂しいじゃない。今日なんて、その電話のおかげで、お仕事を出してもらえたし。長谷部さん、そう言えば、そんな話をしていましたよねえって、忘れていたみたいだもの。大丈夫よ。きっとまた、ひょっこり電話くれるわよ。あー。赤木だけどねえ。ヘーンなんだよねえって」
「そう、ですね。もぉーしもしぃって。きますよね。小ー杉さんいるかなあって」
ムリに明るい笑顔を作って「大丈夫よ」と、明子は自分に言い聞かせながら、木村にもそう言い聞かせた。
「二人とも、物まねがうますぎですよ。ホントに赤木さんみたいでしたよ」
聞いていた渡辺が、思わず吹き出して笑い出した。
そのとき、野木のやや苛立った声が背後から聞こえてきた。
-原田。少し自分で考えろよ。
野木のそんな言葉に明子が背後に目を向けると、野木の傍らに立ち注意を受けている幸恵の姿があった。