リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「こっちの仕事を手伝うって、原田は簡単に言うけどさ。そりゃな、正直、小杉主任の手を借りなきゃならないくらい、仕事は山積みだよ。でも、その仕事の山の中に、今の原田に頼める仕事がないんだよ。原田が変わってくれないと」
「だから、小杉さんの分は私がやるし。教えてくれれば」
「なのなあ」
「よその課の人が、わざわざウチの仕事をやるのって、おかしいから。私がやれば、よその課の人なんか、必要ないし」
どう説明してもまったく通じ合わない相手を前に、どうすりゃいいんだと頭を抱えだした野木に、笹島の傍らでその様子を眺めていた牧野が面白そうに声をかけた。
「野木主任。やってもらうといい。せっかく、本人がそこまでやる気を出して、自分がやりたいって言うんだから」
「はあ?!」
なにを言い出すんですかという顔で牧野を見た野木に、牧野は楽しそうに笑う。
「原田。ホントにやりたいんだな?」
「はい」
「なら、やってみろよ。但し。条件付きだ。教えてほしいことは、全部、小杉主任に聞け」
「はあ?!」
今度は、明子が驚愕の声を上げる番だった。
目の前で火花が飛んだような衝撃を受けた。
(ふざけんなーっ)
(牧野ーっ)
(そんなモンスター、せったい、いやーっ)
小林の癇に障る笑い声が、耳に煩い。
明子は、じろりと小林を睨みつけた。
「係長ーっ 笑ってないで、あの暴君をぎゅうって、懲らしめてくださいっ」
「いや、ムリ。俺様牧野の降臨だし」
「だから、小杉さんの分は私がやるし。教えてくれれば」
「なのなあ」
「よその課の人が、わざわざウチの仕事をやるのって、おかしいから。私がやれば、よその課の人なんか、必要ないし」
どう説明してもまったく通じ合わない相手を前に、どうすりゃいいんだと頭を抱えだした野木に、笹島の傍らでその様子を眺めていた牧野が面白そうに声をかけた。
「野木主任。やってもらうといい。せっかく、本人がそこまでやる気を出して、自分がやりたいって言うんだから」
「はあ?!」
なにを言い出すんですかという顔で牧野を見た野木に、牧野は楽しそうに笑う。
「原田。ホントにやりたいんだな?」
「はい」
「なら、やってみろよ。但し。条件付きだ。教えてほしいことは、全部、小杉主任に聞け」
「はあ?!」
今度は、明子が驚愕の声を上げる番だった。
目の前で火花が飛んだような衝撃を受けた。
(ふざけんなーっ)
(牧野ーっ)
(そんなモンスター、せったい、いやーっ)
小林の癇に障る笑い声が、耳に煩い。
明子は、じろりと小林を睨みつけた。
「係長ーっ 笑ってないで、あの暴君をぎゅうって、懲らしめてくださいっ」
「いや、ムリ。俺様牧野の降臨だし」