リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「なにもなけりゃいいけど、吉田さんの処分は、ほぼ確定だ。それに坂下、原田まで処分対象になるようなことになったら……、三人だぞ。安藤だって、どうなるか。このまま、あいつらがフラフラしていたら、管理責任を問われる可能性だってあるんだよ。昨日の会議でも、そんな声がちらりとあったんだ。ふざけやがって。今回は軽く流されたけど、でも、こういうことが続いたら、それこそ、昔の林田本部長みたいな降格人事って可能性もあるんだよ。冗談じゃねえよ、あんなヤツらのために」
明子はイスをひっくり返しそうな勢いで立ち上がり、牧野に「バカッ」と叫んだ。
「お前な、上司に向かって」
「バカだ、バカ、大バカ者だ」
小林も小杉と一緒になって、茶化すようにバカの連呼を始めた。
「小林さん」
あんたまで一緒になって。結託するなよ、2人でっ
剥れる牧野に、小杉はもう一度「バカ」と言って、すとんと腰を下ろした。
「なんで、そういうことを、先にちゃんと言ってくれないんですか」
「だから、話しは飯を食ってからだって言っただろ。俺は腹が減ってたんだよ。だから、話しは飯の後って言ってるのに、勝手に一人で怒り散らしてたの、お前だろ」
「いいーや。課長が悪い。これに関しては課長が悪い。飯の前に、その話しはしておいて欲しかったですよ。そんな怖い話しを、うっかり聞かされた木村や沼田はどうしろと? なあ」
同意を求められた二人は、顔を見合わせて考え込んでいた。
小林の指摘に、牧野もさすがにそれは失態だったと反省して、二人にスマンと片手を挙げて詫びた。
「オフレコってことで。言いふらすよな、木村」
出禁の話なんぞどうでもいいけどな、これが外に漏れたらマジで締めるからな。
すごむ牧野に木村はうひゃっと首をすくめて、判りましたと大きく頷いた。
明子はイスをひっくり返しそうな勢いで立ち上がり、牧野に「バカッ」と叫んだ。
「お前な、上司に向かって」
「バカだ、バカ、大バカ者だ」
小林も小杉と一緒になって、茶化すようにバカの連呼を始めた。
「小林さん」
あんたまで一緒になって。結託するなよ、2人でっ
剥れる牧野に、小杉はもう一度「バカ」と言って、すとんと腰を下ろした。
「なんで、そういうことを、先にちゃんと言ってくれないんですか」
「だから、話しは飯を食ってからだって言っただろ。俺は腹が減ってたんだよ。だから、話しは飯の後って言ってるのに、勝手に一人で怒り散らしてたの、お前だろ」
「いいーや。課長が悪い。これに関しては課長が悪い。飯の前に、その話しはしておいて欲しかったですよ。そんな怖い話しを、うっかり聞かされた木村や沼田はどうしろと? なあ」
同意を求められた二人は、顔を見合わせて考え込んでいた。
小林の指摘に、牧野もさすがにそれは失態だったと反省して、二人にスマンと片手を挙げて詫びた。
「オフレコってことで。言いふらすよな、木村」
出禁の話なんぞどうでもいいけどな、これが外に漏れたらマジで締めるからな。
すごむ牧野に木村はうひゃっと首をすくめて、判りましたと大きく頷いた。