リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「なあ。できることなら、もうしばらく、このまま上にいてほしいとこなんだけどな。二年も会社にいて、こんなになにもできないとはどういうことなんだと、近藤部長が呆れ果てたらしい」
「だって。仕事なんて、なにもしてないじゃないですか、あいつら。できるようになっているほうがおかしいですよ」
牧野の言葉に、そんなことは判りきってることですとでも言いたげに、川田はばっさりと言い捨てた。
「小杉主任。原田はどうした?」
ちらりと、沼田の隣の空席を見て、牧野はその在所を明子は尋ねてきた。
明子は正直に「どこかに、行ってしまいました」と淡々と答えた。
「かれこれ一時間くらい、席を離れて戻ってきません。ロッカーとか休憩所とか、いちおう、探してはみたんですが。どこにもいなくて」
「仕事、なにか出したのか?」
「現行システムの画面の入出力項目表を作らせてるんですけど」
「できそうか?」
その牧野と問いかけに、明子は何も答えず口をへの字に曲げるだけだった。
「あ。少し早めのおやつタイムにしませんか。大福、香水プンプントリオがこないうちに、食べましょう」
木村が雰囲気を変えるように、周りをキョロキョロと見回しながら、誰にともなく同意を求める。
「ウチの会社。いつから、おやつタイムができたんだ?」
「木村ルールにより作られたようです」
俺はいいよと答えながらの小林の言葉に、川田が合いの手を入れるようにそう答える。
「大丈夫ですよ。小林さんの分は、すでに課長のお腹の中に収まってますから」
「ははは。さすが、小杉。仕事が早い」
明子の言葉に「俺は、一人前しか食ってないぞ」と牧野が食って掛かってきたが、明子は笑って取り合わなかった。
「だって。仕事なんて、なにもしてないじゃないですか、あいつら。できるようになっているほうがおかしいですよ」
牧野の言葉に、そんなことは判りきってることですとでも言いたげに、川田はばっさりと言い捨てた。
「小杉主任。原田はどうした?」
ちらりと、沼田の隣の空席を見て、牧野はその在所を明子は尋ねてきた。
明子は正直に「どこかに、行ってしまいました」と淡々と答えた。
「かれこれ一時間くらい、席を離れて戻ってきません。ロッカーとか休憩所とか、いちおう、探してはみたんですが。どこにもいなくて」
「仕事、なにか出したのか?」
「現行システムの画面の入出力項目表を作らせてるんですけど」
「できそうか?」
その牧野と問いかけに、明子は何も答えず口をへの字に曲げるだけだった。
「あ。少し早めのおやつタイムにしませんか。大福、香水プンプントリオがこないうちに、食べましょう」
木村が雰囲気を変えるように、周りをキョロキョロと見回しながら、誰にともなく同意を求める。
「ウチの会社。いつから、おやつタイムができたんだ?」
「木村ルールにより作られたようです」
俺はいいよと答えながらの小林の言葉に、川田が合いの手を入れるようにそう答える。
「大丈夫ですよ。小林さんの分は、すでに課長のお腹の中に収まってますから」
「ははは。さすが、小杉。仕事が早い」
明子の言葉に「俺は、一人前しか食ってないぞ」と牧野が食って掛かってきたが、明子は笑って取り合わなかった。