リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
残業するときは、早めの時間にちゃんと食べないと駄目だよねと、明子は自分を叱る。
またまだ、ダイエットは継続中なのだ。
食べるときに食べないで、こんな時間にお腹が空いたなんていうのはダメでしょうと、自分を叱り続ける。
けれど、本当に食欲がなくて、無理してでも食べようとすると、軽い吐き気すら覚えるようなときも、日中はあったのだ。
なのに、突然、食べたくて堪らなくなってきた。
いったい、どうしちゃったんだろうと、明子は自分の体が不思議になった。
今夜は食べることはガマンして、このまま、寝てしまうおうかと思った。
けれど、多分、この空腹具合は眠らせてくれない気がする。
牧野に痩せろと言われたのだと告げたときにあがった、嘲笑めいたあの嫌な笑い声が耳から離れない。
笑った者たちを見返してやりたいという悔しさより、やっぱり自分は太っているのだと、その声たちに思い知らされ、内心、打ちひしがれた。
(そりゃあ、自業自得だけど)
(自分を、たっぷり甘やかしてきたツケだけど)
(それでも、ため込みすぎたわね)
二キロ、三キロ痩せたところで見た目はそんな変わらないのねと、明子はため息を吐く。
自画自賛で、頑張ったわねなどと満足している場合じゃないのよと、明子は自分を叱咤した。
けれど、空腹感には消えてくれない。
(仕方ない)
(なにか作ろう)
甘やかすのは今夜だけだからねと、お腹の虫にそう告げて、明子はキッチンに向かった。
またまだ、ダイエットは継続中なのだ。
食べるときに食べないで、こんな時間にお腹が空いたなんていうのはダメでしょうと、自分を叱り続ける。
けれど、本当に食欲がなくて、無理してでも食べようとすると、軽い吐き気すら覚えるようなときも、日中はあったのだ。
なのに、突然、食べたくて堪らなくなってきた。
いったい、どうしちゃったんだろうと、明子は自分の体が不思議になった。
今夜は食べることはガマンして、このまま、寝てしまうおうかと思った。
けれど、多分、この空腹具合は眠らせてくれない気がする。
牧野に痩せろと言われたのだと告げたときにあがった、嘲笑めいたあの嫌な笑い声が耳から離れない。
笑った者たちを見返してやりたいという悔しさより、やっぱり自分は太っているのだと、その声たちに思い知らされ、内心、打ちひしがれた。
(そりゃあ、自業自得だけど)
(自分を、たっぷり甘やかしてきたツケだけど)
(それでも、ため込みすぎたわね)
二キロ、三キロ痩せたところで見た目はそんな変わらないのねと、明子はため息を吐く。
自画自賛で、頑張ったわねなどと満足している場合じゃないのよと、明子は自分を叱咤した。
けれど、空腹感には消えてくれない。
(仕方ない)
(なにか作ろう)
甘やかすのは今夜だけだからねと、お腹の虫にそう告げて、明子はキッチンに向かった。