リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
テレビをつけながら、夕飯と呼ぶには遅すぎるご飯を食べた。
甘くてしょっぱい味付けに、胃袋がわきゃわきゃ喜んでいるようだった。
(なんか、こんな時間に、食欲スイッチが入ってしまったのは、気のせい?)
(ものすごい、身に覚えありまくりの感覚なんだけど)
(これは、かなりまずいかも?)
この春にも、こんなことを繰り返していなかったっけと振り返り、やばい、やばい、食べ過ぎないように気を付けなきゃと自分に言い聞かせながら、テーブルに貼り付けてある女優の切抜きに目がいき、明子の口からため息が出た。
(こんな時間に、こんなものを、がっつり食べてるような女)
(間違っても、こうはなれないわよね)
女優という職業を選んだ女性と比較してもしょうがないけれど、年も近い女性との雲泥の差に、明子はがっくりとなって、気持ちがへこんだ。
(ここまでに、なれなくてもいいからさあ)
(なんか、もう少し、こう、平等って感じにしてくれないかなあ、神様)
(なんていうか、もう体の仕組みそのものが違うんじゃないのってくらい、なにもかもが違うのよねえ)
(贅肉なんて、ぜったいにつかない、ペタンコ状態でキープされているお腹を、もって生まれてきたんでしょみたいな?)
(いいなあ)
そんなものはただの僻みだと、そう判っていてもため息がでた。
(まあ、今の若い子たちも、みんなそうよねえ)
(内蔵が詰まっているとは思えない、うすーい、お腹してるよねえ)
そんなことを考えて、いや、だから、今の若い子って言ってる時点でダメじゃんと苦笑する。
(なんかさ、お腹が出てきたら)
(スペアしてある、ペッタンコのお腹をさ)
(こう、がっしゃんって取り替えられるようにならないかなあ)
(医学とか)
(科学とか)
(なんでもいいからさ)
(なにかが進歩して)
そんなことを考えながら、自分のお腹を取り替える様子をコミカルタッチな映像で想像して、明子は吹き出した。
あまりにもおバカすぎるその妄想に、笑うしかなかった。
甘くてしょっぱい味付けに、胃袋がわきゃわきゃ喜んでいるようだった。
(なんか、こんな時間に、食欲スイッチが入ってしまったのは、気のせい?)
(ものすごい、身に覚えありまくりの感覚なんだけど)
(これは、かなりまずいかも?)
この春にも、こんなことを繰り返していなかったっけと振り返り、やばい、やばい、食べ過ぎないように気を付けなきゃと自分に言い聞かせながら、テーブルに貼り付けてある女優の切抜きに目がいき、明子の口からため息が出た。
(こんな時間に、こんなものを、がっつり食べてるような女)
(間違っても、こうはなれないわよね)
女優という職業を選んだ女性と比較してもしょうがないけれど、年も近い女性との雲泥の差に、明子はがっくりとなって、気持ちがへこんだ。
(ここまでに、なれなくてもいいからさあ)
(なんか、もう少し、こう、平等って感じにしてくれないかなあ、神様)
(なんていうか、もう体の仕組みそのものが違うんじゃないのってくらい、なにもかもが違うのよねえ)
(贅肉なんて、ぜったいにつかない、ペタンコ状態でキープされているお腹を、もって生まれてきたんでしょみたいな?)
(いいなあ)
そんなものはただの僻みだと、そう判っていてもため息がでた。
(まあ、今の若い子たちも、みんなそうよねえ)
(内蔵が詰まっているとは思えない、うすーい、お腹してるよねえ)
そんなことを考えて、いや、だから、今の若い子って言ってる時点でダメじゃんと苦笑する。
(なんかさ、お腹が出てきたら)
(スペアしてある、ペッタンコのお腹をさ)
(こう、がっしゃんって取り替えられるようにならないかなあ)
(医学とか)
(科学とか)
(なんでもいいからさ)
(なにかが進歩して)
そんなことを考えながら、自分のお腹を取り替える様子をコミカルタッチな映像で想像して、明子は吹き出した。
あまりにもおバカすぎるその妄想に、笑うしかなかった。