リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
小杉の沈黙に、牧野のため息が聞こえた。
『なあ。飯はちゃんと食えよ。小林さんじゃないけどな、無理なダイエットとか、やめろよ。つうか。食べる時間に無理に食うの我慢して、それでこんな時間に食ってたら意味ねえだろ。なにやってんだ、バカって話しだろ。だいたいさ、もう若くないんだからさ、無茶なダイエツトなんてするなよ』
「……無理して、食べなかったわけじゃないし」
口を尖らせるようにして拗ねて、明子は箸を置いた。
明子を咎めるような牧野の声を聞いていたら、もう、食欲がなくなった。
そんなこと言われなくても、判っているにと、拗ねた
昼間は本当に食欲が全くなくなって、やっとその食欲がでてきたのに、牧野の言葉を聞いていたら、また一口も入らなくなってしまったと、心の中で八つ当たりする。
「食べないで寝ます。バカでごめんなさい」
『小杉っ』
もうなにも聞きたくなくて、明子は電話を切った。
電話の向こうで牧野がなにか言っていたのは判ったけれど、電話を切った。
(出なきゃ良かった)
(楽しかったのに)
明子は気持ちは、空気の抜けた風船のように萎れてしまった。
(判ってるもん、バカだって)
(こんな時間に食べたら、全部、お肉になって、お腹についちゃうくらい)
(言われなくても、知ってるもん)
(判っているもん)
グズグズとそんなふうに拗ねながら、明子は点滅と振動を繰り返している携帯電話を見つめていた。
かけて、留守電になってしまうと切って、またすぐかけ直して。
そんなことを繰り返しているらしい。
六回目の電話で、明子はまた電話に出た。
『なあ。飯はちゃんと食えよ。小林さんじゃないけどな、無理なダイエットとか、やめろよ。つうか。食べる時間に無理に食うの我慢して、それでこんな時間に食ってたら意味ねえだろ。なにやってんだ、バカって話しだろ。だいたいさ、もう若くないんだからさ、無茶なダイエツトなんてするなよ』
「……無理して、食べなかったわけじゃないし」
口を尖らせるようにして拗ねて、明子は箸を置いた。
明子を咎めるような牧野の声を聞いていたら、もう、食欲がなくなった。
そんなこと言われなくても、判っているにと、拗ねた
昼間は本当に食欲が全くなくなって、やっとその食欲がでてきたのに、牧野の言葉を聞いていたら、また一口も入らなくなってしまったと、心の中で八つ当たりする。
「食べないで寝ます。バカでごめんなさい」
『小杉っ』
もうなにも聞きたくなくて、明子は電話を切った。
電話の向こうで牧野がなにか言っていたのは判ったけれど、電話を切った。
(出なきゃ良かった)
(楽しかったのに)
明子は気持ちは、空気の抜けた風船のように萎れてしまった。
(判ってるもん、バカだって)
(こんな時間に食べたら、全部、お肉になって、お腹についちゃうくらい)
(言われなくても、知ってるもん)
(判っているもん)
グズグズとそんなふうに拗ねながら、明子は点滅と振動を繰り返している携帯電話を見つめていた。
かけて、留守電になってしまうと切って、またすぐかけ直して。
そんなことを繰り返しているらしい。
六回目の電話で、明子はまた電話に出た。