リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
『そういうことじゃねえだろっ』
少しだけ荒々しくなった牧野の声に、明子を肩を竦ませた。
(そうやって、いつも大きな声をだして叱るから)
(黙るしかないのに)
明子は唇を噛み締めて、また沈黙してしまう。
牧野の何度目か判らないため息が、また明子の耳に届いた。
『なあ。ちゃんと話し聞いてくれよ』
静かな声で、牧野は話し出した。
『こんな時間に、飯食ってることを、怒ってるんじゃねえだろ。判ってくれよ』
「もう、若くないんだから、無茶なダイエットするなって怒りましたよ」
『無茶は無茶だろっ ホントのこと言っただけだろっ』
声を荒げる牧野に、明子はまた肩をびくりと跳ね上げて、堪らずまた電話を切った。
耳元で、あんなふうに怒鳴られるのは嫌だった。
耳元じゃなくても、怒鳴る牧野の声は怖いのに、耳元で怒鳴られたら、頭が割れそうになってくる。
頭を抱え込むようにして、明子は耳を塞いだ。
(怒りん坊の牧野さんは、イヤ)
(怖いから、イヤ)
携帯電話は、点滅と振動を繰り返し続けていた。
少しだけ荒々しくなった牧野の声に、明子を肩を竦ませた。
(そうやって、いつも大きな声をだして叱るから)
(黙るしかないのに)
明子は唇を噛み締めて、また沈黙してしまう。
牧野の何度目か判らないため息が、また明子の耳に届いた。
『なあ。ちゃんと話し聞いてくれよ』
静かな声で、牧野は話し出した。
『こんな時間に、飯食ってることを、怒ってるんじゃねえだろ。判ってくれよ』
「もう、若くないんだから、無茶なダイエットするなって怒りましたよ」
『無茶は無茶だろっ ホントのこと言っただけだろっ』
声を荒げる牧野に、明子はまた肩をびくりと跳ね上げて、堪らずまた電話を切った。
耳元で、あんなふうに怒鳴られるのは嫌だった。
耳元じゃなくても、怒鳴る牧野の声は怖いのに、耳元で怒鳴られたら、頭が割れそうになってくる。
頭を抱え込むようにして、明子は耳を塞いだ。
(怒りん坊の牧野さんは、イヤ)
(怖いから、イヤ)
携帯電話は、点滅と振動を繰り返し続けていた。