リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
何度も表示される牧野の名前に混じって、他の名前が表示され、メールの着信を告げた。
島野からだった。
(ホントに、まめな人だなあ)
(今日のこと、報告しないと、ダメだよね)
メールを確認したいけれど、うっかり電話に出てしまいそうで確認することもできない。
明子は携帯電話を手にとって眺めた。
諦めずに、何度も繰り返し掛け続けてくれている牧野に、少しだけ沈んでいた明子の気持ちが浮上する。
諦めずにいてくれていることが嬉しい。
そろりそろりと、誰もいない部屋なのに、気配を殺すように指を伸ばして、明子は携帯電話のボタンを押して、電話に出た。
『バカっ なんで、電話切るんだよっ』
いきなりの怒鳴り声に、明子は目をきつく閉じた。
肩がきゅっと竦まる。
心まで萎む。
『話しもできねえのかよっ なんか、言いたいことあんなら、言えよっ そうやって、黙り込んだままでいないでさ。なにも言わないで、一方的に終わりにすんなっ』
「怒鳴るからです。男の人に、そんなふうに怒鳴られたら、普通、怖いんです」
明子のその言葉に、まだなにかを喚いていた牧野の声が、ぴたりと止まった。
島野からだった。
(ホントに、まめな人だなあ)
(今日のこと、報告しないと、ダメだよね)
メールを確認したいけれど、うっかり電話に出てしまいそうで確認することもできない。
明子は携帯電話を手にとって眺めた。
諦めずに、何度も繰り返し掛け続けてくれている牧野に、少しだけ沈んでいた明子の気持ちが浮上する。
諦めずにいてくれていることが嬉しい。
そろりそろりと、誰もいない部屋なのに、気配を殺すように指を伸ばして、明子は携帯電話のボタンを押して、電話に出た。
『バカっ なんで、電話切るんだよっ』
いきなりの怒鳴り声に、明子は目をきつく閉じた。
肩がきゅっと竦まる。
心まで萎む。
『話しもできねえのかよっ なんか、言いたいことあんなら、言えよっ そうやって、黙り込んだままでいないでさ。なにも言わないで、一方的に終わりにすんなっ』
「怒鳴るからです。男の人に、そんなふうに怒鳴られたら、普通、怖いんです」
明子のその言葉に、まだなにかを喚いていた牧野の声が、ぴたりと止まった。