リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
『悪かった。大きな声出して。気をつけるよ。ごめん。なるべく、いきなり大きな声は出さないように、頑張るから。だからさ、切らないでくれよ。ついな、お前にはそういう気遣いするの、忘れちまうんだよ。なんでも言いやすくて。悪かったって。気をつけるから。な?』
頑張るから、気をつけるからと言葉を重ねて反省を伝えてくる牧野に、明子はくすりと笑い声をたてた。
「頑張って、くれるんですか?」
やや甘えが混じったようなその声に、今度は牧野が笑う。
『おう。努力はするよ。その努力は買ってくれ』
「はい。ごめんなさい。電話、出なくて」
『まったくだよ。土曜と今日とで、一年分くらいかけまくったぞ』
明子の言葉を茶化すようにそう言う牧野に、明子はしゅんと項垂れて、また「ごめんなさい」と言葉を続けた。
徹夜明けで疲れている人を、さらに疲れさせるほど振り回してしまったと思うと、反省の色が一気に顔に浮かんできた。
『あのさ。なんで、俺のケータイには、お前のケータイのメアドが、登録されていないんだろうな?』
不思議がる牧野の言葉に、明子も眉間に皺を寄せて考え込んで、そう言えばと自分もある事実に思い至った。
「私のケータイにも、牧野さんのメアド、登録されていないです。多分」
『そうか。そういや、お前が戻ってきてからあと、交換した記憶ねえもんな』
「ケー番の交換したころって、、まだケータイでメール、なんてしてませんでしたもんね」
『だよな。だいたい、俺が大学に入ったときは、まだポケベルどか使ってたもんな。ネットじゃなくて、まだパソ通だったし』
懐かしそうな声で昔話をする牧野に、明子は忍び笑いを零した。
頑張るから、気をつけるからと言葉を重ねて反省を伝えてくる牧野に、明子はくすりと笑い声をたてた。
「頑張って、くれるんですか?」
やや甘えが混じったようなその声に、今度は牧野が笑う。
『おう。努力はするよ。その努力は買ってくれ』
「はい。ごめんなさい。電話、出なくて」
『まったくだよ。土曜と今日とで、一年分くらいかけまくったぞ』
明子の言葉を茶化すようにそう言う牧野に、明子はしゅんと項垂れて、また「ごめんなさい」と言葉を続けた。
徹夜明けで疲れている人を、さらに疲れさせるほど振り回してしまったと思うと、反省の色が一気に顔に浮かんできた。
『あのさ。なんで、俺のケータイには、お前のケータイのメアドが、登録されていないんだろうな?』
不思議がる牧野の言葉に、明子も眉間に皺を寄せて考え込んで、そう言えばと自分もある事実に思い至った。
「私のケータイにも、牧野さんのメアド、登録されていないです。多分」
『そうか。そういや、お前が戻ってきてからあと、交換した記憶ねえもんな』
「ケー番の交換したころって、、まだケータイでメール、なんてしてませんでしたもんね」
『だよな。だいたい、俺が大学に入ったときは、まだポケベルどか使ってたもんな。ネットじゃなくて、まだパソ通だったし』
懐かしそうな声で昔話をする牧野に、明子は忍び笑いを零した。