リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
朝からずっと、昨日と同様に判らないを繰り返し、明子がちゃんと教えてくれないからだと、幸恵は明子に文句を言い続けた。
そうして、席に戻ると、小杉さんはひどいと沼田に訴え、慰めの言葉を待ち続けているようだった。
今日は、朝から香里や沙紀といった幸恵の援軍も席についていて、明子が幸恵になにかを言うたび「幸恵ちゃん、可哀相」と、ヒソヒソと、でも聞こえるようにそんな内緒話をして、明子はコソコソと非難し続けていた。
美咲は姿を見せなかった。
今朝の一件は、すぐに部長の耳にも入り、そのまま、取締役に報告され、母ともども父親に呼ばれたらしい。
小林は、村田を連れて豆腐屋に打ち合わせに行っていた。
午後には戻るとは言っていたけれど、場合によったら、夕刻になるかもしれないと言い残して言った。
緑茶を淹れたカップを、ぼんやりと見つめる。
コーヒーを淹れるつもりが、ぼんやりとしていたせいか、お茶を淹れていた。
明子の思考回路も、幸恵たちの攻撃に、相当参っているらしい。
どうしたいいんだろうと、俯きながら考えた。
野木たちの言葉を、思い出す。
覚悟はしていたけれど、やはり林田派などというレッテルが張られていた事実に、ため息が止まらない。
そんなつもりはないと今さら言ったところで、無駄だろう。
これから、そういうことにも気を配らなければならないのかと思うと、鬱々とした気分になってきた。
こうなってしまっては、今までは笑って明子に接してくれていた者たちでも、これからもそうだとは限らない。
あとで、牧野に相談してみたほうがいいかもしれないなと、しゅんと息を吐いた。
気持ちだけが、まったく浮上できずに落ち込み続けた。
そうして、席に戻ると、小杉さんはひどいと沼田に訴え、慰めの言葉を待ち続けているようだった。
今日は、朝から香里や沙紀といった幸恵の援軍も席についていて、明子が幸恵になにかを言うたび「幸恵ちゃん、可哀相」と、ヒソヒソと、でも聞こえるようにそんな内緒話をして、明子はコソコソと非難し続けていた。
美咲は姿を見せなかった。
今朝の一件は、すぐに部長の耳にも入り、そのまま、取締役に報告され、母ともども父親に呼ばれたらしい。
小林は、村田を連れて豆腐屋に打ち合わせに行っていた。
午後には戻るとは言っていたけれど、場合によったら、夕刻になるかもしれないと言い残して言った。
緑茶を淹れたカップを、ぼんやりと見つめる。
コーヒーを淹れるつもりが、ぼんやりとしていたせいか、お茶を淹れていた。
明子の思考回路も、幸恵たちの攻撃に、相当参っているらしい。
どうしたいいんだろうと、俯きながら考えた。
野木たちの言葉を、思い出す。
覚悟はしていたけれど、やはり林田派などというレッテルが張られていた事実に、ため息が止まらない。
そんなつもりはないと今さら言ったところで、無駄だろう。
これから、そういうことにも気を配らなければならないのかと思うと、鬱々とした気分になってきた。
こうなってしまっては、今までは笑って明子に接してくれていた者たちでも、これからもそうだとは限らない。
あとで、牧野に相談してみたほうがいいかもしれないなと、しゅんと息を吐いた。
気持ちだけが、まったく浮上できずに落ち込み続けた。