リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
お弁当とお茶を持って会議室に入り、いつもの定位置に座った明子は、そのままペタリと机に伏した。
「小杉主任。大丈夫ですか?」
沼田が心配そうに、そう声をかけてきた。
明子は顔を上げ「なんとか、ね」と、疲れた顔で笑った。
「判らないことは、まずは質問内容をQA表にまとめて書けよって、そう言ってはいるんですけど」
「書けないって言われちゃ、どうしようもないわよねえ」
申し訳なさそうな沼田の声に、明子は「しょうがないわよね」と、諦め口調で答えるしかなかった。
「沼田さん。向こうに座りましょう」
わたわたしながら会議室に飛び込んできた木村は、いつもの場所に座っている沼田に、明子が座っているほうを指差して「あいつら、来ますよ」と、潜めた声で告げた。
沼田がもう勘弁して欲しいという顔して、木村に続くように席を立った。
「主任。救急避難の許可を願います」
「はいはい」
顔を顰めて明子にそう告げる木村に、明子は笑いながらどうぞどうぞと、空いている席を指し示した。
いつも松山が座っている場所に沼田が座り、その隣に木村が座り、お昼にしましょうかねとお弁当箱を広げ始めたところで、会議室のドアが開いた。
三人並ぶように座っている様子に、香里はその顔を強張らせ、幸恵は悔しそうに唇を噛み締めていた。
「ここ、いい?」
空いていた木村の隣の席を指差した香里は、そう尋ねておきながら、木村の返事など待たずに、その場所に昼食にと買ってきたらしいお弁当を置いた。
幸恵も、その隣に陣取るように荷物を置いた。
「小杉主任。大丈夫ですか?」
沼田が心配そうに、そう声をかけてきた。
明子は顔を上げ「なんとか、ね」と、疲れた顔で笑った。
「判らないことは、まずは質問内容をQA表にまとめて書けよって、そう言ってはいるんですけど」
「書けないって言われちゃ、どうしようもないわよねえ」
申し訳なさそうな沼田の声に、明子は「しょうがないわよね」と、諦め口調で答えるしかなかった。
「沼田さん。向こうに座りましょう」
わたわたしながら会議室に飛び込んできた木村は、いつもの場所に座っている沼田に、明子が座っているほうを指差して「あいつら、来ますよ」と、潜めた声で告げた。
沼田がもう勘弁して欲しいという顔して、木村に続くように席を立った。
「主任。救急避難の許可を願います」
「はいはい」
顔を顰めて明子にそう告げる木村に、明子は笑いながらどうぞどうぞと、空いている席を指し示した。
いつも松山が座っている場所に沼田が座り、その隣に木村が座り、お昼にしましょうかねとお弁当箱を広げ始めたところで、会議室のドアが開いた。
三人並ぶように座っている様子に、香里はその顔を強張らせ、幸恵は悔しそうに唇を噛み締めていた。
「ここ、いい?」
空いていた木村の隣の席を指差した香里は、そう尋ねておきながら、木村の返事など待たずに、その場所に昼食にと買ってきたらしいお弁当を置いた。
幸恵も、その隣に陣取るように荷物を置いた。