リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「これもよかったら、どうぞ。ここのお惣菜、美味しいんですよ」
香里も沼田の前に立ち、買ってきたらしい惣菜の詰め合わせを差し出した。
「いつも、パンばかりだから」
「野菜とかも、とったほうがいいですよ」
やや甲高いキャピキャピとした声で沼田にそういう二人に、沼田は結構ですと硬い声でそれを撥ねつけた。
「これだけで十分なんで」
「でも、作ってきちゃったから」
「そうよ。せっかく買ってきたんだし」
「作ってきたのも、買ってきたのも、お前たちの勝手だろ。沼田さんが頼んだわけじゃないじゃん。いらないって言ってるのに。そういうの、押し付けがましいって言うんだぞ」
「木村くんには、関係ないでしょ」
「そうよ。うるさいわね」
沼田に対する声とはまったく違う、ツンツンと尖った声を出して、幸恵と香里はきつい目で木村を睨んだ。
(あーあ、もう)
(そんな声を出したら、ますます、怖がられるのに)
昨夜、野々村も怖いけど、原田も怖いと沼田は言っていた。
確かに、これは怖いかもと、明子も沼田の気持ちを理解した。
お昼くらい、楽しい気分でいたかったのになあと、そんなことを考えていたら、携帯電話にメールが入った。
島野からのものだった。
(お昼のメールかな?)
(ランチはなにかな?)
今朝も、通勤途中の電車の中で、島野からのおはようのメールを受け取った。
香里も沼田の前に立ち、買ってきたらしい惣菜の詰め合わせを差し出した。
「いつも、パンばかりだから」
「野菜とかも、とったほうがいいですよ」
やや甲高いキャピキャピとした声で沼田にそういう二人に、沼田は結構ですと硬い声でそれを撥ねつけた。
「これだけで十分なんで」
「でも、作ってきちゃったから」
「そうよ。せっかく買ってきたんだし」
「作ってきたのも、買ってきたのも、お前たちの勝手だろ。沼田さんが頼んだわけじゃないじゃん。いらないって言ってるのに。そういうの、押し付けがましいって言うんだぞ」
「木村くんには、関係ないでしょ」
「そうよ。うるさいわね」
沼田に対する声とはまったく違う、ツンツンと尖った声を出して、幸恵と香里はきつい目で木村を睨んだ。
(あーあ、もう)
(そんな声を出したら、ますます、怖がられるのに)
昨夜、野々村も怖いけど、原田も怖いと沼田は言っていた。
確かに、これは怖いかもと、明子も沼田の気持ちを理解した。
お昼くらい、楽しい気分でいたかったのになあと、そんなことを考えていたら、携帯電話にメールが入った。
島野からのものだった。
(お昼のメールかな?)
(ランチはなにかな?)
今朝も、通勤途中の電車の中で、島野からのおはようのメールを受け取った。