キスはおとなの呼吸のように【完】
「あぶない……」
わたしが声を発するまもなく、すぐうしろのガラスの引き戸に背中がぶつかり、立ちのみスペースにがらがらとおおきな音が響く。
ガラス戸のしたのほうに貼ってある犬のステッカーが寒そうに震えた。
先輩はやはりかなり酔っぱらっているようだった。
わたしが声を発するまもなく、すぐうしろのガラスの引き戸に背中がぶつかり、立ちのみスペースにがらがらとおおきな音が響く。
ガラス戸のしたのほうに貼ってある犬のステッカーが寒そうに震えた。
先輩はやはりかなり酔っぱらっているようだった。