キスはおとなの呼吸のように【完】
「奥さんに電話しなくていいんですか? いつも遅くなると怒られるっていってますよね」

「……うーん」

案の定、うなりだけが返ってきた。
先輩は意識があるんだかないんだかよくわからない。

まあ、いいか。

わたしはベッドにあおむけになる大上先輩の顔をのぞきこんだ。
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