キスはおとなの呼吸のように【完】
「せまくてなにもおかまいできませんが、始発が動きだすまで眠って待っていてくださいね」
先輩はやはり、うなるだけでぜんぜん返事になっていない。
わたしはベッドを離れてソファにむかおうとした。
きびすを返し、うしろをむこうとする。
そのとき。
目をつぶったままの大上先輩の手がこちらにむかってのびてきた。
先輩はやはり、うなるだけでぜんぜん返事になっていない。
わたしはベッドを離れてソファにむかおうとした。
きびすを返し、うしろをむこうとする。
そのとき。
目をつぶったままの大上先輩の手がこちらにむかってのびてきた。